いま子どもに学ばせるべきは、プレゼンテーションのスキルです。
人と関わらないでも便利に生きていける世の中になった、と思っていませんか?
SNS、セルフレジ、ネットショップ、置き配達や宅配ボックス、テイクアウト飲食などに代表されるように、対面のコミュニケーションを必要としないサービスが主流になりつつあります。
この流れは止まらない。つまり、話す事は不必要になってくる。
それは本当でしょうか?
今回はプレゼンテーションのスキルを獲得する必要性について迫っていきます。
いま学校で学べる事は極めて限定的
そんなものは学校で学んでくる!と思いたい気持ちは分かります。
しかし、小~高等学校教育でプレゼンテーションスキルを学ぶ事は根本的に不可能です。
学校教員は就職活動する際に高度なプレゼンスキルを求められる事はなく、また就業後もプレゼン経験を積む事はまずありません。
料理の出来ない人から卵焼きの作り方は学べませんので、至極当然なことと言えます。
また現在では、進学のための勉強は学校では足りない事を理由にしてほとんど全ての家庭で子どもを塾に通わせていますが、これは学校の先生が無能なのではなく、時代が変化して学校の先生から学べることが極めて限定的になってきたという事です。
しかし「学校で学んでいないなら、必要ないということじゃないか?」という疑問もあるでしょう。
プレゼンテーションの能力は必要?
筆者の体験では、モノ・サービスを売る、人を動かす、チームを運営する社会人にとって、プレゼンのスキルは必要不可欠です。
これは販売業や営業職、IT分野やネット配信者に至るまで共通する事実です。
また日常会話においてもプレゼンスキルを応用することで明瞭な印象を与え、信頼を獲得することが出来ます。
一方で、プレゼンが得意だ!という人が少なすぎるのはなぜなのでしょうか。
プレゼン”超”弱小国の日本
日本はプレゼンテーション”超”弱小国です。
自分の確たる意見を持たなくても、誰かとの競争に打ち勝たなくても、日本では飢えることはまずありません。
それどころか、確たる意見を通す言論能力はとくに幼少期から忌み嫌われ、競争よりも協調、自己表現よりも他者承認が良いとされています。
結果として、日本にはプレゼンスキルの低すぎる環境が出来上がりました。
しかし社会に出た途端「話せない=売れない=無能」のレッテルを貼られるという矛盾をはらんでいます。
このまま大変な損失ですから、すぐにでも学ばなければなりません。
では、実際にどのようにしてそのスキルを獲得していくのでしょう。
プレゼン”スキル”は鍛えるだけ
プレゼンと聞くと、とてつもない才能を秘めた人だけが持つ特殊能力に思いがちですし、実際に名演説を残した人は一種のカリスマ性を持っていた人たちです。
しかし、”プレゼンの型”を紐解けばいくつかの型を知る事で簡単にプレゼンを構築することができます。
これは鍛えれば小学生でもすぐに実践できるテクニック。
さて、シンプルなプレゼン型の例をひとつみてみましょう。
シンプルなプレゼンのモデル
①主張
主張では”何”を、”誰”に、伝えるのかをイメージしてください。
↓
②具体例
具体例ではすでに発生している事実を語る事が重要です。
↓
③反論への反論
反論への反論は、予期される摩擦を紹介し、それに再反論することで説得性を高めます。
↓
④再主張
再主張は主張と全く同じです。
このように構築するプレゼンは最もシンプルな型のひとつですが、上で触れたような世に語り継がれる名演説もザックリみればこの形に入ってきます。
まずは何を、誰に伝えたいのか、そこから始めましょう。
子どもの内に学ぶべきではない?
「内容はわかったけど、小学校で学ぶのは早すぎる」
やはり小さいうちはコミュニティでの協調性や親和を高め、高校生や大学生から学べば良いのではないか。
といった意見もお寄せいただくことがあります。
こういったご意見は残念ながら、自分の手の届く範囲しか見えていない時に持ちやすい妄信的な願望です。
世界水準で見えてくる準備の大切さ
例えばアジア各国では技術研修生として10代で先進国に留学し、帰国後は大手に就職するケースも多数あります。
中には海外で多くの技術を獲得し、日本の大手企業に就職するというケースもあります。
10代で目的をもって留学する子どもたちはそのもっともっと前から自分のやりたい事に対して明確に行動しているわけですが、その過程で必ずプレゼンテーションを経験しています。
なぜなら彼らは奨学金(一部または全額免除の行政の特待制度)で渡航するために学校や行政担当者の前にたち、自分を海外派遣するメリットについてのプレゼンを経なければならないからです。
こうした状況が周辺国ですでに起こっている今、日本に生まれたといってあぐらをかいていると、いつのまにか海外勢やAIに役職を牛耳られているという事態になりかねません。
それどころか、今の日本の学力や国力を鑑みれば、各国との立場が逆転することもあり得るのです。
世界の人たちとポジションを競っていかなければならない現実において、プレゼンテーションは必須です。
準備は早く、的確であるべきです。
したがっていま、子どもに学ばせるべきはプレゼンテーションのスキルなのです。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
なお、この文章も上で紹介したプレゼンの型に沿って書いています。
ご参考になれば幸いです。
月1回レッスン 4,950円
月2回レッスン 9,200円
月3回レッスン 13,200円
月4回レッスン 17,300円
入会金 5,500円
レッスン会場は下記のいずれかより選択することが出来ます。
特にご指定の無い場合はソアースタジオにてご案内となります。
① ソアースタジオ
〒651-0093
兵庫県神戸市中央区二宮町2-6-18 地下1階
② ロコスタジオ新神戸
〒651-0092
兵庫県神戸市中央区生田町1丁目1-22
ニッシンビル6階
講師
高島典子(たかしまのりこ)
すべての生徒様へ寄り添った、他にはない講座を作ります
ビジネススキルとしての話し方講師として、大手企業などで接客研修などを行う。
アナウンススクールを開校後はプロ司会者を育成した。
講師業の一方で司会業、ラジオパーソナリティ、官公庁で道路情報アナウンスなども歴任し、実務経験の実績多数。
■おもな研修実績
山陽自動車教習所、コロワイド西日本他にて新人研修
フルノシステムズ㈱ 中間管理職研修
まつおか歯科クリニック他、病院スタッフ接遇研修
神戸市機械金属工業会青年経営研究会 経営者マナー・テーブルマナー研修
職業訓練校 就活マナー・ビジネスマナーなど
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