「大事な場面ほど緊張して、うまくいかない…」
そんな経験が誰にでもあると思います。
じっさい「緊張しない人」ってほとんどいませんし、むしろ大事な場面でこそ緊張して当然ですから、大切なのは緊張しないようにすることじゃなく、緊張しながらでも力を発揮できる自分になることです。
今回は、「なぜ人は緊張するのか?」という話から始めて、緊張を味方にするための具体的な3つの方法まで、わかりやすくご紹介し、最後には緊張しながらハイパフォーマンスを発揮する結論にまで行きたいと思います。
それでは参りましょう!
なぜ人は緊張するの?
・緊張するのは、真剣だからこそ
緊張って、つまり「今、この瞬間は大事だよ!」って体が教えてくれてるサインなんです。
心臓バクバク、手が冷たくなる、息が浅くなる…これはすべて「戦うか逃げるか」に備える体の準備。
自然界に生きているころの人類はそうして命を守ってたわけですね。
今となれば生命の危険まではなくとも、脳はそれを区別できません。
だから、会議やプレゼン、発表の場でも同じように緊張してしまうんです。
緊張しない自分になろうとするは逆効果!
・緊張を無くそうとすると、余計に意識してしまう
「緊張するな!」って自分に言い聞かせた経験があるかもしれません。
でもこれが実は逆効果で、意識すればするほど、どんどん僕らは委縮して緊張していきます。
大事なのは「緊張してるけど、それでOK」と自分を許すこと。
緊張を受け入れて、そのうえでどう動くかがポイントなんです。
緊張したままでも力を出す3つのコツ
① 「役割に入り込む」ことで自意識を消す
- 自分じゃなく「役割」に集中する
- たとえば「伝える係」「案内役」などに意識を切り替える
- 自意識を手放すことで緊張が薄まる
プレゼンや発表のとき、「うまくやらなきゃ」と思うと緊張しますよね。そんなときは、「私は伝える役に徹する」と意識してみてください。
俳優がセリフを忘れないのは「自分」じゃなく「役」を演じてるから。私たちも、仕事や発表の場面で「伝える係」になりきることで、自然と緊張がやわらぐんです。
② 緊張=興奮!言葉の力で意味づけを変える
- 緊張と興奮は、体の反応としてはほぼ同じ
- 「私は興奮している」と言葉で変換するだけで効果アリ
- 実験でもパフォーマンス向上が確認されている
「緊張してる」を「ワクワクしてる」「楽しみだな」に言い換えるだけで、脳のスイッチが変わります。これはハーバード大学の研究でも証明されています。※
※アリソン・ウッド・ブルックス(Alison Wood Brooks)博士による研究が、緊張を「興奮」と再解釈することでパフォーマンスが向上することを示した。
https://www.hbs.edu/faculty/Pages/item.aspx?num=45869&utm_source=chatgpt.com
③ 緊張する状況をあえて練習に取り入れる
- 実際の本番に近い環境で練習する
- 録音、録画、人前で練習など「負荷をかける練習」が効果的
- 「失敗しても大丈夫」という経験が自信になる
人は「やったことあること」にはけっこう強い。
そこで普段からあえて緊張するような環境で練習しておくと、本番でも落ち着けます。
たとえば、話す練習をするときに録音してみたり、友人などの前で短く発表してみたり。最初は恥ずかしくても、慣れてくると「緊張してても、意外とできるかも!」って思えるようになります。
ソアー話し方教室では【プレゼンコンテスト】などのイベントを用意して、緊張感をもった発表の場を設けています。
緊張してるからこそ、いいパフォーマンスが出せる
最後に大事なことをひとつだけ。
緊張してるって、悪いことじゃないんです。
むしろ、それだけ「真剣に向き合ってる」ってことなんです。
大事なのは、「緊張を感じない自分になること」じゃなくて、
「緊張してても力を出せる自分になること」。
そう思えるだけで、明日のプレゼンや発表が少し楽しみになるかもしれません